【Q】ブログを使ったSEO対策があると聞きました。具体的にどうすればいいですか?
ブログを使ったSEO対策
以前は、被リンクを貰う方法と言えば、「相互リンク集」の作成が主流でした。ところが、SEO対策のために無節操に相互リンクを増やすサイトが増えてきたために、最近は関係ないサイトとの相互リンクがいくらあっても、検索エンジンが評価してくれない傾向にあるようです。
もちろん、関係サイトのリンク集を作るのは、ユーザーのためにもなるので、ユーザーのためになるコンテンツは充実させましょう。
《2016年2月補足》サイトリニューアルにあたり、旧記事を整理していますが、アクセスの多い記事は残していこうと思います。古い情報が入っていますのでご注意ください。
それとはべつに、有効な被リンクを増やす方法のひとつとして自分で対策できるのが、ブログを使ったSEO対策です。
無料ブログサービスを利用すれば、プログラムの知識がない方でも、手軽にブログの立ちあげができます。
ビジネスブログの基本
ビジネスブログ(企業向けブログ)の基本を考えてみました。
- ブログの主催者が明確である
- 本サイトの更新情報や、読者へのお知らせを掲載する
- 本サイトを読む読者にとって、役に立つ情報を発信する
- 本サイトへのリンクを入れ、本サイトの案内の役目も担う
- 本サイトのイメージアップになるようなデザイン
- 読者(お客様)からの問い合わせ窓口がついている
基本を押さえたうえで、それにあったカスタマイズを行ってみましょう。
seesaaを使ったビジネスブログの作り方
- 私が作っている動画マニュアルのサイトですが、ここではseesaaブログを使って、企業ブログ風にカスタマイズする方法を動画にしてみました。初心者向けになっていますので、参考にしてください。見本はseesaaブログですが、動画を見て貰えれば、他のブログのカスタム方法の参考になるかと思います。
何故、seesaaにしたかというと、いくつか理由があるんですが、わたしがいくつか無料ブログをためした中ではピカイチのカスタムのしやすさ、SEO対策がやりやすく、広告を非表示にできる、2Gまでの大容量・・などなど、良い点がたくさんありました。
ロングテール手法の意味
ブログを運営してみて、アクセス解析を見てみるとわかると思いますが、いろんな人が様々なキーワードでブログに来訪していることがわかります。
そのキーワードは、主催者が思っても見なかった言葉だったりして、ほとんどが売上げ(成約)にはつながらない読者だったりしますが、もしかしたらその中に意外な隠れているユーザーがいたりして、ブログを玄関口にして、本サイトに訪れてくれるかもしれません。
この小さくて多種多様なキーワードを大事にするのが、「ロングテールの手法」って言われるものです。
例えば、わたしの運営しているサイトで、「 環境問題・エコロジー講演会・宮崎学 」のサイトがあります。
このサイトは、もちろん「環境問題 講演」というキーワードで最適化しているので、そのキーワードで上位に来るような対策をしています。
でも、「環境問題 講演」で検索をしてくれる人は、環境問題の講演会を主催しようとしている主催者でない限り、こんなキーワードでは検索してくれませんよね。(
そのかわりそのキーワードで検索してくれた人はかなりの高い確率でサイト内を満遍なく見てくれるのですが・・・)
でも「サル 農業被害」とか「カラス ゴミ 対策」みたいな獣害で困っている人は、 宮崎学が書いている動物に関するブログ を読みに来てくれる可能性があり、そういう人は講演の講師などは探していないかもしれない。
でも、いつか将来・・・この記事を読んだことを思い出して、地域の農業委員会の集まりがあったときに「そういえばゴミ問題についての面白いブログを書いていた先生が、講演をしてくれるっちゅう話しだなぁ」などとお茶のみ話で出る可能性もありですよね。
宮崎学の書いているブログは、カラスや動物、ゴミ問題に限らず、旅、食べ物、本、カメラ、いろんな話題を出しているので、多種多様なキーワードを含んでいおり、どこで意外なお客さんが拾えるか、可能性は際限なく広いわけです。
公式サイトだけ運営していたらとても使用できなかったキーワードが簡単に使える。まさにブログのメリットです。
メインキーワードで検索してくれる人が1日に100人いるとしたら、メインではない細かいキーワードで検索して来てくれる人が、1キーワードにつき1人か2人。でもそれが500件とか1000件とかあったら、メインキーワードより余程重要な玄関口になるというわけです。
ホームページ制作業者さんに「この記事を追加して」とお願いすればそれなりに制作費がかかってしまいますが、自分で手軽に更新できるブログ、これを利用しない手はありませんね(^^
上手な記事タイトルの付け方
ロングテールを利用したブログのSEO対策で必須といっていいテクニックが、上手なタイトルの付け方です。
「春がきました」では誰も検索してくれません。
でも「遠山郷に春が来た」だと、遠山郷というキーワードが増えます。
「遠山郷の小嵐神社・春の例祭」というさらに具体的な記事タイトルだと、小嵐神社の情報を探している人に親切です。
しかも、小嵐神社についての情報が載っているホームページは少ないと思われるので、検索したときに1〜3位などの上位に表示される可能性が高く、それだけ来訪者も増えます。
そして、ありがたいことに、過去に書いた記事が、1年後の春に小嵐神社の春のお祭りの情報を探している人の役に立つこともある・・・今投稿した記事は未来に渡って営業してくれるようなものです。
ブログの記事は、上手な記事の作り方をすれば検索結果の上位にヒットしやすいのです。
無料ブログサービスのメリットとデメリット
無料ブログサービスの利点と言えば・・・・「申し込んだその日から、手軽にすぐ公開」できることですよね。
でもデメリットもあるので、両方吟味したうえで、無料ブログサービスを使うか、ブログツールを使って自分の借りているサーバーの中に設置するかを選んだ方が良いと思います。
以下、説明のために、FC2、seesaa、アメブロのようなサービスを利用することを「無料ブログ」、
WordPress、MovableTypeのようなシステムを利用して、自分サイトの中に設置することを「オリジナルブログ」とよびます。
無料ブログのメリット
(あくまでこういう傾向がある・・ということで一般論です)
- 無料で利用できる(レンタルサーバーへの費用がいらない)
- 提供されているテンプレート(デザイン)が豊富で、おしゃれなブログを簡単に設置できる。また、テンプレートも簡単に変更できる。
- ブログサービス元がバージョンアップをしてくれるので、 ソースの配布元がバージョンアップしたときにアップデートの手間がいらない。
- スパムへ対策が簡単にできるようなサービスがある
- 同じブログサービスを使っている人同士で仲間で交流ができるなど、各社様々なサービスがそろっている。
- 携帯からのメール投稿など、携帯利用も簡単にできる
- ブログに付随させるアクセサリー(お遊びパーツなど)が豊富に揃っていて、それがどんどん進化しており、簡単に自分のブログに追加することができる。
- 上記に書いた様々なサービスは、オリジナルブログにもありますが、自分で情報収集することと、設置の手間がいります。
無料ブログのデメリット
- ブログサービスの規約にそって使用しなければいけないので、広告が入ることがある
- 規約の中に「利用者の書いた原稿を当ブログサービスが利用する場合がある」という項目がある場合あり。将来ブログを元に出版しようとしたら、ブログサービス会社に先に出版されてしまった・・などのトラブルがないといいんですが・・・この当たり各社規約が微妙なのでしっかり調べてください。
- 独自ドメイン(自分だけのURL)が持てない。アドレスの中に、ブログサービスのアドレスが入ってますね。つまり何かの理由でブログを引っ越しした場合、アドレスが変わってしまうという意味です。アドレスが変わった場合、それまでコツコツ溜まってきた被リンクや検索順位の価値がいったんゼロに戻ります。
- 引っ越しが大変。
ログを書き出すことをエクスポート、他社のブログのログを読み込むことをインポートと言いますが、それぞれブログによって、エクスポートに対応してないもの、インポートできる形式が限られているものなどがあり、しかも画像はエクスポート、インポートできない場合が多いので引っ越しが大変です。 - 当然ながら、そのブログサービスが終了してしまったら、自分のブログを全部失ってしまう。それでも文句は言えないと(ふつう)規約に書いてあるでしょう。無料で利用させてもらっているんだからしょうがないですよね。
- ブログサービスのサーバーが落ちてしまったときなどは、更新したり、表示したりできない。(なかなかそんなケースはないし、オリジナルブログでもサーバーダウンはありえますが)
オリジナルブログのメリット
- 自分の(借りている)サーバーの中にデータがあるので、文章も画像も自分のものという安心感がある。
- 技術がある人なら、かなり凝ったオリジナルサイトも構築可能 (ブログだけど一見ふつうのホームページにして、日記は改造することでCMSとして使えます)
- 独自ドメインが利用できるので、サーバー移転などしても、URLをそのまま使い続けることができる。
- ログなどのデータはデータベースに溜まっており、そのデータは自分のものなので自由に利用できる。(将来記事を元に出版したり・・?)
- オリジナルのデザインに作りやすい。無料ブログでもできますが、工夫したり努力が必要。その点、無料ブログはまったく自由な発想でデザインを作れるので、本サイトと共通のテイストにしたり・・・可能です。
- 無償で配布されているプラグインなどを利用することで、自分の欲しい機能を強化することが可能です。
オリジナルブログのデメリット
- 公開までに少なくともやらなければいけない作業が多いので、初心者さんには敷居が高い。
- 「サーバーを借りる」「プログラムをダウンロードしてくる」「データベースの設定」「プログラムのインストール」「初期設定」ここまでできないと、記事投稿までたどり着けません。
- つまり、データベースとブログツールが使用している言語(たとえばPHP)の使えるレンタルサーバーを借りることが前提です。
- ブログツールはよくバージョンアップします。バージョンアップの理由は、セキュリティホールなどが見つかったときにその対策として、配布元のスクリプトがアップデートしますが、それに伴い、古いバージョンのツールを使用している人も、自分でアップデートしなければいけません。
- カスタマイズ方法、テンプレートの作り方、プラグインの情報などそれなりに自分で調べないといけません。
どのブログツールがいいでしょう?
ブログツールはいろんなものが出回っていますが、何がいいでしょう。
現在、世界的にシェアを伸ばしているのが「WordPress(ワードプレス)」というブログツールです。日本でも2007年くらいからMovableTypeを抜いて検索される数が1位になっています。
初心者の方が自分の借りたレンタルサーバーに、WordPressをインストールして、初期設定までの行程を動画マニュアルにしましたので、参考にして下さい。
>>WordPress日本語版 入門 動画マニュアル
自分でカスタマイズするのも難しそう・・・・プロの技術で、普通のブログじゃないサイトを作って欲しい・・・そんなオーナーさんのために、webの森では、オリジナルブログ(CMS)の設置と制作も受けています。
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