ChatGPTで商品写真をきれいに補正する方法。白背景・テカリ・映り込みが一発で直った事例9つ
「この商品写真、撮り直さないとダメかな…」
そう思っていた写真が、たった一言指示するだけでこうなります。
補正前
補正後(ChatGPTで生成)こんにちは、モモンガです。
ネットショップを運営していると、商品写真を用意するのは必須の作業です。
でも撮影もレタッチも結構な手間がかかる、地味に面倒な作業でした。
今日は、その商品写真の補正がAIでどう変わったかを、実際のお客様の事例9つでお見せします。
ChatGPTの画像生成機能に元の写真を渡して、直してほしいことを文章で伝えるだけです。
Photoshopでの切り抜きも背景の差し替えも、一切使っていません。
動画も作ったので下記です。良かったら見てください。
そもそも「良い商品写真」ってどんな写真?
当たり前のことかもしれませんが、まずここからお話しします。
AmazonやGoogleショッピングの一覧ページを見ていただくと、白い背景に商品がきれいなライティングで配置されている写真が並んでいます。

ポイントは3つです。
- 自然な照明で、1箇所に光が当たりすぎていない
- 影が強く出ていない、均一で柔らかい照明
- 商品に立体感が出る、うっすらとしたシャドウ
これが基本です。
そして、これでないとダメなんです。
これを撮るには、今まで2つの方法しかありませんでした
1)スタジオを組む

無地の紙やスクリーンを背景に置き、光を斜めから当てて濃い影が出ないように調整する。
ちょっとしたスタジオスペースが会社に必要でした。
2)Photoshopで手作業で加工する
スタジオがない場合はこちらです。
- パスで商品の形に切り抜く
- 背景を白に置き換える
- 明るすぎる部分、暗すぎる部分をブラシで補正する
- 影のトーンを消す
- 最後にドロップシャドウを薄く足して立体感を出す
これでやっと1枚完成です。
つまり、写真の腕がないときれいに撮れないし、撮れなかったら今度はレタッチに時間がかかる。
このどちらかを避けて通れないのが、これまでの商品写真でした。
ところが2026年、画像生成AIの進化でこれが一発でできるようになりました。
やり方はとても簡単です

- ChatGPTで左下の「+」から「画像を作成する」を選ぶ
- 元の画像をこの画面にドラッグ&ドロップしてアップロードする
- 補正してほしい内容をテキストで伝える
これだけです。
以下、実際にクライアント様の許可をいただいた事例を9つ紹介します。
指示した文章もそのまま載せますので、真似して使ってみてください。
事例1:だるま食堂さん「もつ煮」の袋
最初の事例は、群馬のもつ煮屋さん、だるま食堂さんのもつ煮のパッケージです。
冒頭でお見せした写真ですね。
実際に指示した文章
この写真を補正してください。白背景、正方形で上下左右に空間をつけてください。うっすらとドロップシャドウをつける。パッケージを明るめに。部分的に影がある黒いところは明るめに補正してください。蛍光灯のテカりがある場所は除去してください。きれいな正方形にするのではなく、縁は若干カーブをつけてビニールパッケージの柔らかさを出してください。少し表面はデコボコしています。袋の中にお肉が入っている膨らみを表現してください。
真空パックの食品パッケージって、実はかなり難しいです。

中のお肉に袋がぴったり貼り付いて表面がデコボコしているので、照明のピカピカした映り込みが目立ちます。
さらに袋が柔らかいので縁がヨレヨレになったりして、指で伸ばしてもきれいに取れません。
それが、上のプロンプト一発でこうなりました。

事例2:肉の鈴木屋さん「遠山ジンギス」のパッケージ
実際に指示した文章
この写真をきれいな画像に修正してください。パッケージの絵柄やロゴの配置、シールの位置を正確にお願いします。撮影でテカってしまっている部分は補正してください。ビニールパッケージの柔らかく膨らんだ状態はそのまま再現してください。白背景の1対1アスペクトで、後ろにぼんやり影がつきます。
こちらは肉の鈴木屋さんのジンギスのパッケージです。
撮影はお店のステンレスのテーブルの上に置いて、スマホでパシャッと撮影しただけ。
工夫は全然ありません。それがこんなきれいな写真に変わります。
補正前
補正後(ChatGPTで生成)ただ、実は1回目に生成した時は失敗しています。
ちょっときれいになりすぎて、イラストを置いたような感じになってしまいました。

そこで「お肉が中に入っている感じのデコボコ感と、シールが少しシワっとしている感じ。そして冷凍庫から出してきた感じの霜がついている雰囲気にしてください」と補正しました。
それでできたのが右の写真です。
きれいすぎると、かえって嘘っぽくなるんですね。
事例3:原りんご園さんのワインボトル
実際に指示した文章
ワインの商品の補正をお願いします。ボトルの形とラベルは一切変更しない。よく見ると撮影者がボトルに映ってしまっています。これを美しく補正してボトルへの映り込みをなくしてください。片側から優しい光を当てた感じの立体感。山ぶどうのワインなので黒に近い若干赤紫。ワイン色に見えるようにしてほしいですが、大きく色を変えてしまうと違うワインになってしまうので、若干色を明るくするくらいにしてください。正方形の自然にグラデーションがついた黒背景、瓶の下に自然な影。
次の事例は、りんご園の農家さんが作られたオリジナルのワインの写真です。
瓶の写真はさらに厄介です。
背景を暗くした板の上で撮影していますが、撮影スペースが狭いとスタジオの外側が映り込んでしまう。
さらに厄介なのが照明や窓の光です。下手をすると撮影者自身まで瓶に映り込みます。
三脚でカメラを固定し、深くピント合わせをかけて撮影する。
でもその後にレタッチが待っています。
黒は埃が目立ちますので、背景の埃を消し、色合いを調整し、映り込んだ余分な背景を消し、商品の色に近づける色補正をする。
ここまでやってようやく1枚です。
これがAIだと「もう少し明るくしてください」「もう少し左から光をぼんやり当てて立体感を出してください」と指示し直すだけ。
これで完成です。
補正前
補正後(ChatGPTで生成)事例4:原りんご園さん、果樹園の梨
実際に指示した文章
次は梨の写真です。和梨なので黄色より若干赤みがかった黄色です。木になっている感じは自然に残したいので葉っぱもそのまま再現してほしいですが、1番手前の葉は梨を隠してしまっているので除去してください。葉は鮮やかな緑にしすぎず自然な深緑にしてください。梨の実自体も明るい黄色にしすぎず、自然な少し赤みがかった色で白い点々が付いています。でも若干明るめに補正して、梨にしっかりと光を当ててください。正方形に切り取ってください。
こちらは、梨を隠してしまっている手前の葉っぱを取り除いてもらいました。
あとはもう少し光を当てて、色を明るくはっきり出るように補正を頼んでいます。
補正前
補正後(ChatGPTで生成)事例5:住岡屋さん、複数配置の商品写真
実際に指示した文章
この写真をきれいに補正してください。背景を除去し、写真スタジオ撮影のような薄いグラデーションのついた背景に。商品やラベルは一切改変せずそのまま出してください。余分な余白はカット。箱の下にはうっすら影をつけて置いてある感じを演出してください。正方形のネットショップ用商品写真です。
次は山のお店、住岡屋さんの事例です。
信州そば、地元の生味噌、高野豆腐など、手作りのマットの上に置いて撮影しましたがいまいちだったので、AIで「スタジオ写真風に」と指示し、作り替えてもらいました。
こちらの方が商品がよく見えて分かりやすいですね。
補正前
補正後(ChatGPTで生成)事例6:お食事ざこやさんの料理写真
実際に指示した文章
この写真をきれいに補正してください。背景のテーブルを除去して、写真スタジオ撮影のような薄いグラデーションのついた背景にしてください。料理は一切改変せずそのまま出してください。余分な余白はカットしてください。料理の下にはうっすらと影をつけて、そこに置いてある感じを演出してください。
こちらは長野県阿智村の、お食事ざこやさんの料理写真です。
お座敷のテーブルに料理を並べた写真ですが、こちらもスタジオ撮影したような写真にと指示して生成しました。
料理は一切変えないで、と指示しています。
補正前
補正後(ChatGPTで生成)事例7:小川の庄さん、おやきの袋
実際に指示した文章
正方形の白背景の商品写真をお願いします。袋にはうっすらと影をつけて、ビニール袋を丁寧に切り抜き、縁のカーブもそのまま再現してください。斜めに配置してありますが、それはこのまま変えないで正方形の中に配置してください。商品のラベルやロゴ、パッケージは正確に再現して変えないでください。
こちらは長野県のおやきで有名な小川の庄さんの、おやきの袋に入った商品です。
白い背景、白い袋に入った白いおやきなので境界線が分かりにくく、これをPhotoshopで切り抜くのは少々手間がかかります。
でもAIなら一発でこのようにきれいに補正してくれます。
袋の立体感や、おやきにうっすら焦げ目がついているところなど、しっかりと再現してくれています。
補正前
補正後(ChatGPTで生成)ただし、良くないところも正直に書いておきます。
拡大してみるとパッケージの細かい文字が潰れています。
ここまではAIも再現するのが大変だったようです。
ネットショップの一覧に使うぶんには問題ないと思いますが、文字を読ませたい使い方には向きません。
事例8:ミルク工房タンポポさん、牛乳のギフトボックス
実際に指示した文章
ギフトボックスの写真を補正してください。写真スタジオで撮影したような薄いグラデーションの背景。外箱とパッケージの形は変更しないでください。うっすら影をつけてください。正方形で、箱を開封した上部分の蓋はちょうど良いくらいにトリミングしてください。
次は牧場ジェラートで有名な群馬のミルク工房タンポポさんの、牛乳ギフトボックスです。
このような少し大きなギフトボックスは、撮影をしようとすると背景用紙からはみ出てしまって、写真がうまく撮影できません。
こういうものでも、こんなプロンプトで一発です。
補正前
補正後(ChatGPTで生成)事例9:いとへんさんの業務用タオル
実際に指示した文章
限りなく白に近い明るいグレーの背景に、タオルが5枚積み上がっています。タオルのキメの細かさや手触りの感じは変えないでください。5枚のタオルの細かなパイル感や折り目を保ち、色を少し明るく、うっすらシャドウを入れ、立体感を出してください。正方形の商品写真です。
最後に、業務用タオルのいとへんさんのタオルの写真を補正してみました。
背景を補正した上で、タオルのふんわりした感じを正確に再現して、と依頼しています。
ふわふわなものを切り抜きするのはPhotoshopでもかなりの手間がかかりますので、本当にきれいに補正してくれました。
補正前
補正後(ChatGPTで生成)いつまでPhotoshop使ってますか?
ぶっちゃけですけど、「今どきPhotoshop使ってるの?」という時代に、とうとうなってしまいました。
もちろん、これはあくまでウェブサイト用の話です。
超高解像度が必要な紙の出版物、例えば車のパンフレット、高級ブランドの時計や革製品、ファッションなどのパンフレットとかポスターとかは、まだまだ熟練のプロカメラマンとレタッチの技術が必要です。
ただ、それを除いた世の中のほとんどの商品写真は、今後これに置き換わっていくのではないでしょうか。
ひとつだけ、気をつけてほしいこと
今回お見せしたように、AIを使えば商品写真はいくらでもきれいにできてしまいます。
でも気をつけたいのは、商品の色や形、サイズ感など、お客様の購入判断に関わる部分まで実物と違うものにしてしまわないことです。
背景を整えたり照明のムラを消したりするのは、これまでのレタッチと同じ範囲です。
でも実物より鮮やかにしすぎたり、欠点を隠しすぎたりすると、それはお客様を騙すことになってしまいます。
AIは強力な武器ですが、使う側の誠実さがこれまで以上に問われる時代になったとも言えます。
デザイン力の筋トレは、どうすればいいんだろう
私がデザイナーになって20数年、Photoshopにはずっとお世話になってきましたし、Photoshopを使いこなせることはデザイナー必須の技術でした。
でもこれからは、もうこんな苦労をする必要はないし、AIを使った方が簡単で精度が高いものができる。
そうなったら、これから写真レタッチの技術を学ぼうとする人はどうすればいいんでしょう。
AIの時代でも、デザイナーである以上は写真をレタッチできる技術は持っておいた方が良いと思っています。
でも初心者さんがそれを練習する機会も失われてしまいますよね。
AIに頼っていたら、いつまでも腕が良くならない。
つまり、デザイン力の筋トレをするにはどうしたらいいんだろう、と思ってしまいました。
まとめ
- ネットショップの商品写真をとにかく早くきれいにしたい方:ChatGPTの画像生成で十分です。スタジオもPhotoshopも要りません
- スマホでしか撮影できない方:撮影の腕は不問です。ステンレスの台の上でパシャッと撮った写真でも、白背景のきれいな商品写真になります
- 切り抜きに時間を取られている方:白い商品、ふわふわしたもの、透明な袋など、Photoshopで手間がかかるものほどAIの効果が大きいです
- 紙のパンフレットやポスターを作る方:まだプロのカメラマンとレタッチャーが必要です
- パッケージの細かい文字を読ませたい方:文字が潰れることがあるので、そこは元の写真を使ってください
- どんな場合でも:商品の色・形・サイズ感は実物どおりに。ここだけは守ってください
私のチャンネルでは、AI激動の時代にデザイン作業がどう変わっていくかを発信しています。
あなたの現場では、仕事はどんな風に変わりましたか?
動画のコメント欄で教えていただけると嬉しいです。
これからもいろんな事例をまとめて紹介する予定なので、まだの方はぜひチャンネル登録をしてください。
今回ご紹介した事例(9点)
写真を使わせていただいた皆様、ありがとうございました。
どちらも良いお店ですので、ぜひ覗いてみてください。
だるま食堂さん(もつ煮の袋)
真空パックの凸凹・照明のテカリ・袋のヨレを自然に補正
https://www.darumaoyaji.com/
肉の鈴木屋さん(遠山ジンギスパッケージ)
ロゴ・シールの正確な再現とビニール特有の柔らかさを両立
https://www.jingisu.com/
原りんご園さん(ワインボトル)
ボトルへの映り込み除去と、色味を変えすぎない自然な補正
https://www.hara-ringo.info/
原りんご園さん(果樹園の梨)
木になっている質感を残しつつ、余分な葉だけ除去
住岡屋さん(複数配置の商品写真)
スタジオ撮影風のグラデーション背景へ変換
https://www.sumiokaya.com/
お食事ざこやさん(料理写真)
テーブル背景を自然なグラデーション背景に変更
https://www.zakoya-achi.com/
小川の庄さん(おやきの袋)
斜め配置のビニール袋を、縁のカーブそのままに白背景へ
https://www.ogawanosho.jp/
ミルク工房タンポポさん(牛乳ギフト)
スタジオ風背景とギフトボックスの立体感を再現
https://www.tan-popo.co.jp/
いとへんさん(業務用タオル)
タオルのパイル感や折り目を保ったまま立体感を補正
https://www.itohen.jp/
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